
MESSAGE
創作屋の歴史と未来への挑戦
-伝統と革新の融合-
創作屋のこれまで、
そしてこれからについて。
ファッションディレクター
岡卓之氏との対談を通して、
常務取締役 池田が語ります。

創業100年に向けて。
改めてグローバル市場に
挑戦していきます。
常務取締役
池田修二郎

時代とともに歩んだ
創作屋の軌跡(1946~2024年)
先ずは創作屋の80年の歴史についてお話を伺いたいと思います。長い歴史の中で何度か社名を変更されていますが、そのあたりの変遷からお話いただけますか?
(池田)創作屋の歴史は、祖父である池田豊三郎が戦後まもなく創業した小売店「創作屋」がそのスタートになります。品質と独自性にこだわる姿勢が自然に自社製造の道へと入っていき、60年代半ばに「創作屋服飾研究所」を設立することになります。
この会社が現在の縫製工場のベースになっています。
70年代に入り新しい時代に対応する小売店舗として「ブティック創」が誕生します。このように事業形態によって関連会社を展開してきた歴史が我が社には存在します。
SPAという言葉も無かった時代に、製造小売業を行なっていたということですね。そんな先見性のある会社を池田さんはどのタイミングで引き継がれたのですか?
(池田)私が引き継いだのが2004年でバブル崩壊後の厳しい経済状況を乗り越えた時期でした。そのタイミングで、「創作屋服飾研究所」を「ブティック創」へ営業譲渡し、会社を一本化することにより本格的な製販一体業務が開始されることとなります。
現在の社名である「創作屋」は祖父が岡山で創業した会社を復活させたものです。その歴史を引き継いでいく為に”社名ロゴ“もあえて変更することなく、新しいものと古いものをバランス良く融合させ”創作屋のヒストリー“を大切にしていこうという思いを込めました。
今後のビジョンについて
時代の変化に対して企業を存続させる難しさはどの業種にもあることですが、 池田さんは今後のビジョンをどのようにお考えですか?
(池田)最近のアパレル業界は気候変動も重なり従来型の発想では対応が難しくなってきました。新しい素材の開発はもちろん、シーズン性の捉え方、それに基づくデザインもフレキシブルに変えていく必要があります。ますます頭を柔らかくしお客様への新しいご提案を大切にしていきたいと思っています。
我々はどこまでいっても”モノづくり屋さん“なんです。お客様を“素敵に見せる洋服”に今後も一層こだわっていきます。そして日本のマーケットはもちろんですが、海外にもアプローチしていきます。
今回リニューアルした自社ブランドである「SOU LABORATORY」は創作屋の真髄である「ジャパンエレガンス」をテーマに“きめ細やかなモノづくり”で独特の着心地を生み出しました。柔らかな肩まわりのフィット感とシルエットの美しさにはスタッフの服に対する愛情がたっぷり込められています。
創作屋がこれまで築いてきた歴史や信頼、職人の技を世界に向けて発信していくことも先人たちから今の時代を託された我々の使命だと感じています。デジタルコミュニケーション力の強化をはかりながら、今後は国際的な舞台でも創作屋らしさを追求していきたいと考えております。
わくわくするお話をありがとうございました。
今後の展開を楽しみにしています。
